Sakura-bito with Japanese Traditional Craftsmen

神に祈りを捧げ、伝統を敬う 日本のこころ、美と技を伝える

日本において、花といえば、桜。その美しさは神々しく、妖しく、幻想的ですらあります。

桜の“さ”は神様のこと。昔はこの“さ”が山から田に降りると春になると考えられていました。そして“くら”はそんな神様が依り憑く依り代を意味します。農耕民族の日本人にとって、花見は春が訪れたことを慶び、五穀豊穣、一年の豊作を農耕の神に祈り願う大切な行事。桜はまさに神宿る木でした。

しかし、桜の命は短く、満開の時期は一週間ほどで、ぱっと咲いてぱっと散ってしまいます。この潔さ、儚さを愛で、敬う感性。四季の移ろいに心を寄せ、自然の中に神を感じる。それこそが日本の美意識といえます。そして、伝統を重んじ、「道」を究める日本の精神は、いにしえより受け継がれ、今も息づく日本の文化。

「さくらびと」とは、花見をする人、桜を愛でる人、桜の花のように美しい人を表す春の季語。日本の美意識を匠の技で風雅に、あるいは力強く表現した縁起物で、空蝉(ルビ:うつせみ)に生きる人々に日本のこころを届け、ライフスタイルを美しく華やかに彩ります。

伝統を今に受け継ぐ 匠の技と想いを1点1点に込めて

「さくらびと」の縁起物は、日本各地の伝統工芸士が1点1点、技法を駆使して製作されます。

日本ならではの素材や風土、生活に密着した信仰に育まれ、古くは奈良時代から悠久の時を越えて受け継がれてきた確かな技術。日本ならではの華麗ながらミニマルな美意識を、今に伝える伝統工芸士の意気。

匠の技と想いを込めて、お届けします。

日本人のこころと日本文化のよりどころ 神々の息吹を感じる吉兆の物語

「さくらびと」の縁起物は、財をもたらす打出の小づちの昔話、紙産業を地域に授けた女神の伝説など、日本各地に伝わる物語をモチーフにしています。

日本人の生活に根付き、様々な縁と日々の暮らしを愛する精神性を醸成し、豊かな日本文化の基盤ともなっている物語の数々。

縁起物を通じて、今につながる吉兆の物語をお手元で感じていただけます。